瀬戸内から歯科医療の
インフラを再設計する
私は、歯科技工士として20年以上にわたり業界に携わってまいりました。この仕事を通じて、患者さんが歯を取り戻し、笑顔で食事ができるようになる瞬間に何度も立ち会ってきました。歯科技工は、人の生きる力を支える素晴らしい仕事です。
しかし、現場では長時間労働、低い報酬、将来への不安から、多くの仲間が業界を離れています。高度な技術を持つ日本の技工士たちが、紙の指示書やFAX、電話に依存した非効率な業務に苦しめられている。技工が悪いのではありません。これは構造の問題です。
この構造そのものを変えなければ、業界の未来はありません。その覚悟を持って、私たちはENTECH株式会社を設立しました。
デジタル技術の力で、歯科医療のインフラを再設計する。瀬戸内の離島から、アジア、そして世界へ。どこに住んでいても高品質な歯科医療が届く未来を築いてまいります。
事業サマリー
【事業内容】
ENTECHは、歯科業界のデジタルインフラを3つのサービスで構築しています。歯科医師と歯科技工士をつなぐDXプラットフォーム「AUN」、デジタル技工の技術を学べる教育プラットフォーム「ACADEMY」、デジタル技術を駆使した高付加価値歯科技工サービス「ELITE」。AUNの導入により、歯科技工の煩雑なアナログ業務はわずか4ステップに短縮され、歯科医院で最大92%、歯科技工所で70%以上のコスト削減を実現します。2024年に新設された歯科技工士連携加算2への対応も見据えた設計で、歯科医院の収益向上にも貢献します。
【市場と課題】
日本の歯科技工士数は2000年の37,244人をピークに減少を続け、2024年末には31,733人。50歳以上が56%を占め、2025年度の新規合格者数はわずか722人と低迷しています。このまま対策を取らなければ、2030年までに歯科技工物の供給が40%不足する見込みです。一方、歯科関連市場はAPAC(アジア太平洋地域)全体で約160兆円の規模を持ちながら、いまだにOSと呼べるデジタル基盤が存在しません。深刻な課題と巨大な市場機会が同時に存在しています。
【新規性・独創性】
AUNは、保険点数への対応を見据えた業界唯一のDXプラットフォームです。「使わないと損する仕組み」として設計されており、3分で開設、セキュリティ評価A+、QRコード・招待リンクによるReconnect機能でネットワークが自動的に拡大する構造を持ちます。歯科技工士歴20年の代表自らが設計・開発に携わっている点も他社にない強みです。さらに、蓄積される3Dデータ・業務データをもとに8つのAI機能による歯科業界のOS化を構想しており、単なるSaaSにとどまらないデータプラットフォームへの進化を見据えています。
【販路・成長戦略】
ENTECHは、2024年に新設された保険制度を起爆剤に、まず国内4,000アカウントの獲得を目標としています。主要スタディグループ・業界団体との協業、既存歯科技工納品書作成ソフトとのAPI連携によりユーザー基盤を確立。国内での基盤確立後、瀬戸内の離島・山間部での実証を経て、J-StarX Local to Global Successコースの採択やASIA CO-CREATION PROGRAMを活用し、東南アジアを中心としたグローバル展開を加速させます。
経歴
- 2007年
- 広島歯科技術専門学校卒業
- 2007年
- 歯科技工免許取得
- 2007年
- 大名歯科入社
- 2007年
- 広島県歯科技工士会主催
カービングコンテスト金賞 - 2010年
- 医療法人社団松成会 入職
- 2013年
- Yoshii Giko 開業
- 2017年
- 日本顎口腔学会認定技工士取得
- 2018年
- (株)吉井技工 設立
- 2023年
- 三原市SCC修了(本事業を構想)
- 2024年
- ENTECH(株) 設立
- 2024年
- 広島ユニコーン10
アクセラレーションプログラム採択 - 2025年
- HIB グッとカンパニー
起業の部 優秀賞・グランプリ受賞 - 2025年
- 広島ユニコーン10
ASIA CO CREATION 採択